アザラシ幼稚園繋がりでゼニガタアザラシも紹介しないと(使命感)
日本ではゼニガタアザラシの方が親近感があるかもしれませんね。北海道にいます。
ゼニガタアザラシ(Phoca largha)とは?
学名:Phoca largha
分類:哺乳類 – アザラシ科(Phocidae)
生息地:北太平洋沿岸(日本沿岸、ロシア、アラスカ、カナダ、中国)
ゼニガタアザラシの生態
- 「銭形模様」が特徴的なアザラシ
- 名前の通り、体全体に黒っぽい「銭形模様」(リング状の斑点)があるのが特徴です。
- 毛色は灰色~銀白色で、個体によって模様の大きさや形が異なります。
- 日本沿岸で見られる唯一のアザラシ
- 日本で通年生息するアザラシはゼニガタアザラシのみ(北海道、東北、北陸沿岸)。
- 特に北海道の根室半島や襟裳岬では定住する個体が多く、観察スポットとしても人気です。
- 寒冷地から温帯の海まで適応
- 本来は北太平洋の寒冷地を好みますが、日本沿岸や韓国の温帯域にも生息しています。
- これは、寒冷地と温暖な地域の両方に適応できるアザラシの珍しい例と言えます。
- 群れよりも単独行動を好む
- 他のアザラシ(ハイイロアザラシやゴマフアザラシ)と比べると、ゼニガタアザラシは単独行動が多いです。
- ただし、繁殖期や日光浴の際には、小規模なグループを作ることもあります。
- 「磯好きアザラシ」— 岩場で休む習性
- 多くのアザラシは砂浜や氷の上で休みますが、ゼニガタアザラシは岩礁の上で日光浴をする習性があります。
- 特に北海道の海岸では、岩の上で寝そべるゼニガタアザラシの姿がよく観察されます。
- 鳴き声がユニーク
- ゼニガタアザラシの鳴き声は、「ワンワン」や「ウーウー」といった犬のような音に聞こえます。
- これはコミュニケーションの一環で、子どもや仲間との交流に使われることが多いです。
- 食性:魚・甲殻類・タコを好む
- 主に魚(スケトウダラ、カレイ、ニシンなど)、イカ、タコ、甲殻類を捕食します。
- そのため、漁業との関係が深く、時には漁網の魚を食べて漁師の悩みの種になることも。
- アザラシ幼稚園ではニシンがメインです。
ゼニガタアザラシのトリビア
- 「アザラシ岩」が日本各地にある
- 日本では、ゼニガタアザラシがよく休む岩場が「アザラシ岩」と呼ばれ、観察スポットとして有名です。
- 代表的な場所:北海道(根室、襟裳岬、積丹)、青森(尻屋崎)、石川(輪島沖) など。
- 日本の「アザラシ騒動」で話題に!
- 2002年には、東京・多摩川に迷い込んだゼニガタアザラシが「タマちゃん」と名付けられ、大ブームになりました。
- その後も、日本各地で「迷いアザラシ」が目撃されることがあり、話題になることがあります。
- 驚異の帰巣本能!
- 一部の研究では、ゼニガタアザラシには自分の縄張り(休憩場所)を正確に覚える能力があるとされています。
- 例えば、何百キロも移動した後でも、元の岩場に戻ってくることが確認されています。
- 日本の漁業との関係
- ゼニガタアザラシは、漁師の網にかかった魚を食べてしまうことがあり、一部の地域では「害獣」と見なされることもあります。
- しかし、北海道では観光資源としての価値が高まり、保護活動も進められている。
- 「眠りの達人」— 水中で立ち寝!?
- 浅瀬や岩場で休むことが多いゼニガタアザラシですが、水中で立ち寝をすることも確認されています。
- 海底や水面近くで「フワッと浮いたまま」眠る姿が、ダイバーによって撮影されることもあります。
- アザラシの中でも「表情が豊か」
- ゼニガタアザラシは、目や口元の動きが多く、「笑っているように見える」表情をすることがあります。
- そのため、動物園や水族館でも人気が高く、来場者を和ませる存在です。
- 日本で唯一、天然記念物に指定されたアザラシ
- 日本に生息するゼニガタアザラシの個体群の一部(北海道・襟裳岬など)は、地域指定の天然記念物になっています。
- これは、日本の海洋生態系にとって重要な動物であると認められた証でもあります
いつか野生のアザラシを遠くから見てみたい!