こんにちは!先日は北海道で犬ぞりレースが開催されましたね。好きな犬種が活躍するのでわくわくでした。
北海道の犬ぞりと使用される犬種について
北海道では、犬ぞりはかつて重要な冬の移動手段として利用されており、現在ではレースや観光アクティビティとしても人気を集めています。特に、北海道の気候や地形に適応した犬種が犬ぞりに使用され、その歴史とともに受け継がれています。
目次
北海道の犬ぞりに使用される犬種
1. 樺太犬(からふとけん / Sakhalin Husky)

※写真引用しています
- 特徴:北海道や樺太(現サハリン)で発展した、大型で耐寒性の高い犬種です。
- 長所:極寒の環境に適応し、持久力が非常に優れています。
- 歴史:
- 旧日本軍が探検や物資運搬のために利用していました。
- 1958年の南極探検隊で活躍し、「タロとジロ」の生存劇が広く知られています。
- 現在の状況:純血の樺太犬は数頭しか残っておらず、絶滅の危機に瀕しています。
2. シベリアン・ハスキー(Siberian Husky)

※写真引用しています
- 特徴:中型のそり犬で、特徴的な青い目と厚い被毛を持っています。
- 長所:スピードと持久力に優れ、長距離を走るのに適しています。
- 北海道での役割:観光用の犬ぞりや、北海道犬ぞりレースで活躍しています。
3. アラスカン・マラミュート(Alaskan Malamute)

※写真引用しています
- 特徴:シベリアン・ハスキーよりも大型で、筋肉質な体型をしています。
- 長所:重い荷物を運ぶ力が強く、寒冷地での作業に適しています。
- 北海道での役割:観光犬ぞりや、物資輸送の犬ぞりに使用されることがあります。
- めちゃくちゃでかいハスキーって感じです。かわいいかわいい。
4. アラスカン・ハスキー(Alaskan Husky)

※写真引用しています
- 特徴:純血種ではなく、そり犬として改良されたミックス犬種です。
- 長所:速さと持久力に優れ、北海道の犬ぞりレースで特に人気があります。
- 北海道での役割:プロの犬ぞりレーサーが主に使用し、競技向けの犬種として知られています。
5. サモエド(Samoyed)

※写真引用しています
- 特徴:真っ白なふわふわの被毛が特徴的な犬種です。
- 長所:寒冷地に適応し、人懐っこい性格を持つため、観光用の犬ぞりに向いています。
- 北海道での役割:観光犬ぞりで多く利用されており、その愛らしい表情から人気を集めています。
- かつてクマやライオンとも戦っていたとグループイノウも言っています。
北海道の犬ぞりレースと観光アクティビティ
1. 北海道犬ぞりレース
- 開催地:主に北見市や名寄市で開催されます。
- 競技内容:犬ぞりチームが決められた距離を走り、タイムを競います。
- 特徴:アラスカン・ハスキーなど、速さに優れた犬が活躍する競技です。
2. 犬ぞり観光体験
- 体験できる場所:
- 十勝地方(トマム、鹿追町):観光客向けの犬ぞり体験が可能です。
- 美瑛町:美しい雪景色の中での犬ぞり体験が人気です。
- 北見市:本格的な犬ぞりを体験できる施設が整っています。
北海道の犬ぞりに関するトリビア
1. 「タロとジロ」の奇跡の生存劇
- 1958年、日本の南極探検隊が悪天候のため南極基地を撤退しました。
- 当時、樺太犬15頭が現地に置き去りになってしまいましたが、1年以上の過酷な環境を生き抜いた「タロ」と「ジロ」が発見されました。
- この奇跡の生存劇は「南極物語」として映画化され、日本中に感動を与えました。
(クマって個体も生き残って野生に帰ったんじゃなかったかな・・・どうだったか・・・)
2. 樺太犬は北海道の天然記念物
- 2007年、北海道の樺太犬は天然記念物として指定されました。
- 現在も、樺太犬の保存と繁殖が試みられていますが、純血の個体はわずか数頭しかいません。
3. 北海道の「犬ぞり郵便」
- 明治時代から昭和初期にかけて、北海道の冬季には犬ぞりが郵便の配達手段として利用されていました。
- 馬が通れない積雪の多い地域では、犬ぞりが重要な役割を果たしていました。
4. 犬ぞりの「栄養管理」
- 北海道の犬ぞりレースでは、犬たちの体力を維持するために特製の「犬用スープ」が提供されます。
- 高カロリーなスープを摂取することで、長距離を走るためのエネルギーを補給します。
5. 観光犬ぞりで活躍する犬たち
- 観光犬ぞりでは、シベリアン・ハスキーやサモエドが活躍しています。
- サモエドは「スマイルドッグ」と呼ばれ、その人懐っこい性格が観光客に大変人気です。
おまけ:海外の犬ぞりに関するトリビア
1. 「アイディタロッド犬ぞりレース」— 世界最長の過酷なレース
- 毎年3月にアラスカで開催される、約1,600kmの距離を9~15日間かけて走る世界最長の犬ぞりレース。
- 元々は、1925年の「セラム・ラン(血清運搬リレー)」を記念して始まりました。
2. 1925年「セラム・ラン」— 犬ぞりが人命を救った伝説
- 1925年、アラスカのノームでジフテリアが発生。
- 犬ぞりチームが悪天候の中、1,085kmを走破して血清を届け、街の人々を救いました。
- リーダードッグ「バルト(Balto)」は英雄としてブロンズ像が建造されています(現在ニューヨークのセントラルパークにある)。
- 実際には、「トーゴ(Togo)」という別の犬が最も長い距離を走っりましたが、最終走者だったバルトが有名になりました。
3. 犬ぞりは「シベリアン・エクスプレス」?
- 19世紀、ゴールドラッシュでアラスカやカナダの輸送手段として犬ぞりが大活躍し、当時は「シベリアン・エクスプレス」とも呼ばれました。かわいい。
- 荷物や郵便を運ぶ重要な役割を担っていました。
4. 犬ぞりの編成は役割分担が重要!
犬ぞりは、4~16頭ほどで編成され、それぞれの犬には役割があります。
- リーダードッグ(Lead Dog):最前列を走り、指示を理解する賢い犬
- スイングドッグ(Swing Dog):方向転換を補助し、リーダーをサポートする犬
- チームドッグ(Team Dog):中央で力強く引く役目
- ホイールドッグ(Wheel Dog):ソリに最も近い位置で、重い荷物を支える屈強な犬
5. そり犬は1日約160km走る!?
- 犬ぞりレースでは、犬は1日で約160kmを走破することもあります。
- そのため、高カロリーな食事(肉や脂肪分が多い特別食)を大量に摂取します。
6. 犬ぞりは今も使われている!
一部の地域では、ガソリンが手に入りにくいため、スノーモービルよりも犬ぞりの方が経済的な場合もあります。現在は主にスポーツや観光のアクティビティとして利用されていますが、アラスカやグリーンランドなどの極寒地域では、今も交通手段や狩猟の際に実用的に使われているそうです。
いかがでしたでしょうか?パワフルでかわいい犬ぞりから目が離せませんね。