※画像引用しています
こんにちは。先月嬉しいニュースがありましたね。
チェコで約2億円をかけダム建設を計画していた場所になんとビーバーが勝手にダムを作ってくれたそうです。
7年かかるはずのダムがいつの間にか出来上がっていたなんて…。
ビーバーはかわいいしすごいですね!
ビーバーの生態とトリビア
ビーバーの基本情報
- 学名:Castor spp.
- 分類:齧歯目(げっしもく)ビーバー科
- 生息地:北アメリカ(アメリカ・カナダ)、ユーラシア(ヨーロッパ・ロシアなど)
- 寿命:野生で約10~15年、飼育下では20年以上
- 食性:草食(樹皮、枝、葉、水草など)
- 特徴:ダムを作る習性を持つ水生の齧歯類
ビーバーの生態
「ダム」を作ることで有名!
ビーバーは 河川や湖に「ダム」を作ることで知られる動物 です。
- 木の枝や泥、石を使って川をせき止め、水の流れを調整します。
- ダムを作る目的は 外敵(オオカミやクマなど)から身を守るためと、冬でも餌を確保するため。
- ビーバーのダムは生態系にも影響を与え、湿地を作り、多様な生物が生息できる環境を生み出す 役割もあります。
💡 カナダには世界最大のビーバーダムがあり、全長850m以上にも及ぶ!
ビーバーの家「ロッジ」
ビーバーは 「ロッジ」と呼ばれる水辺の巣 を作ります。
- 入り口は水中 にあり、天敵が侵入しにくい構造。
- 巣の内部には 乾燥した寝床や餌を貯蔵するスペース も完備!
- ダムの上流にロッジを作ることで、安全な環境を確保する工夫がされています。
💡 ロッジの屋根は泥で固められ、冬でも暖かく過ごせる工夫がされている。
大きな「平たい尻尾」の役割
ビーバーの特徴的な 「平たく大きい尻尾」 は、様々な用途があります。
- 泳ぐ時の舵取り:水中を自由自在に移動できる。
- 体温調節:暑い時は尾に血流を集め、熱を放散。
- 危険を知らせる:水面を尻尾で叩いて仲間に警告。
💡 「尻尾をバシャン!」と水面に打ちつける音は、約1km先でも聞こえるほど!
「前歯」が一生伸び続ける
- ビーバーの前歯(門歯)は一生伸び続けるため、木をかじることで削りながら調整 しています。
- 前歯のエナメル質には鉄分が含まれており、オレンジ色でとても硬い!
- 太い木も簡単にかじり倒すことができる驚異的な歯の強さを持つ。
💡 1本の木を数時間で倒すこともあり、木を切り倒す「自然界のエンジニア」とも呼ばれる!
ビーバーのトリビア
1. ビーバーは「カナダの国獣」
カナダでは ビーバーは国の象徴 であり、1セント硬貨にもデザインされています。
- かつてビーバーの毛皮は貴重な資源であり、交易の重要な商品だった。
- その影響で ビーバーの個体数が激減したが、現在は保護されている。
ビーバーはカナダの自然環境と歴史に深く関わっている動物!
2.「水中の建築家」とも呼ばれる理由
- ビーバーの作るダムやロッジは、単なる住処ではなく 生態系を守る重要な役割 を持つ。
- ダムによって湿地ができ、魚や鳥、両生類などが住みやすい環境に変化。
- ビーバーのダムがなくなると、そのエリアの生態系が崩れることもある。
ビーバーのダムは「生態系のエンジニア」としての役割を果たしている!
3. 冬でも活動するが「冬眠はしない」
- ビーバーは冬の間も活動しますが、冬眠はせず、秋までに巣の中に食料を貯めておく ことで寒さに備えます。
- 冬の水面が凍っても、水中を移動してロッジと食料庫を行き来する ことができる。
凍った湖の下でも、ビーバーは元気に泳ぎ回っている!
4. ビーバーの「家族愛」がすごい
- ビーバーは一夫一妻制 で、生涯同じパートナーと過ごすことが多い。
- 家族単位で協力し、親は子ども(キット)を2年間かけて育てる。
- 子どもは成長すると独立し、新たなダムとロッジを作る!
家族で協力して環境を作る、まさに「自然界の職人」!
5. ビーバーのダムが人間社会にも影響を与える?
- ビーバーのダムは時に 洪水を引き起こす原因 になることも。
- ダムの建設によって、農地や道路が浸水することもあり、対策が必要になるケースもある。
ビーバーが作ったダムが洪水を防ぐ効果を持つこともあり、良い影響を与えることも!
まとめ
ビーバーは ダムを作る「自然界のエンジニア」 として知られ、ただのげっ歯類ではなく、生態系に大きな影響を与える重要な動物です。
「大きな尻尾」や「鋭い前歯」を活かして環境を作り変える能力 は、動物界でも珍しい特徴。さらに、カナダの国獣としての歴史的な背景や、家族で協力して生活する社会性も魅力的です。
普段目にする機会は少ないですが、知れば知るほど奥深い生態を持つ動物です。
※愛知岐阜やによくいるヌートリアは別物ですので注意です。