※画像引用しています
こんにちは。
子供のころによくイシガメを拾っていました。めちゃくちゃかわいいし飼いやすいんですよね。
川でイシガメを見つけた瞬間のテンションの急上昇と言ったらなかったです。
🐢 ニホンイシガメの生態とトリビア 🐢
ニホンイシガメの基本情報
- 学名:Mauremys japonica
- 分類:爬虫綱 カメ目 ヌマガメ科
- 分布:日本(本州・四国・九州)、固有種
- 体長:約12〜20cm前後(メスはオスよりやや大きめ)
- 寿命:野生で約20〜30年、飼育下では40年を超える例も
- 特徴:やや平たい甲羅、黄色〜茶色のストライプ模様、性格はおっとり&臆病
ニホンイシガメの生態
半水棲の生活スタイル
ニホンイシガメは、陸と水辺の両方を使い分けて生活する“半水棲”のカメです。日中は水中を泳いだり、川底でじっとしていたりしますが、晴れた日には石の上や倒木の上に上がって、甲羅干しをする姿もよく見られます。甲羅干しには体温調節や殺菌効果があり、健康を保つために欠かせない行動です。
活動期と冬眠
活動期はだいたい春から秋にかけてで、気温が15℃以上になると動きが活発になります。夏には盛んにエサを食べ、栄養を蓄えます。
秋になると少しずつ活動が鈍くなり、晩秋から冬にかけて土中や落ち葉の下、水底などで冬眠に入ります。冬眠は寒さから身を守るための重要な生存戦略で、春の暖かさとともに再び目を覚まします。
食性と狩りのスタイル
ニホンイシガメは雑食性で、川底にいる昆虫、ミミズ、小魚、エビ、水草、落ちた果実など、環境にあるさまざまなものを食べて暮らします。特に幼体の頃は動物性の餌(ミミズや昆虫など)を好み、成長とともに草食傾向が強まると言われています。
餌を見つけると、首をすっと伸ばして素早く噛みつくスタイルで狩りをします。口元は細かく器用なので、小さな餌も丁寧についばむように食べます。
単独行動とテリトリー意識
基本的に単独で生活するカメで、他個体との接触は繁殖期を除きあまり見られません。水域や甲羅干し場所には軽いテリトリー意識を持つこともあり、他の個体が近づくと軽く威嚇したり、場所を譲らなかったりすることも。
ただし、争いはあまり激しくなく、おっとりした性格の個体が多いのも特徴です。
繁殖行動と産卵
繁殖期は春〜初夏にかけてで、オスがメスの周囲をぐるぐる回ったり、前足でチョンチョンと触れたりする求愛行動が見られます。交尾後、メスは陸地に上がって産卵場所を探し、柔らかい土に穴を掘って卵を産みます。
1回の産卵で3~10個ほどの卵を産み、孵化までに約2ヶ月〜3ヶ月かかります。孵化した子ガメは、自力で地上に出てきてすぐに水場を目指します。
💡 ニホンイシガメのトリビア集
名前の由来は“石のような甲羅”
甲羅の質感が石のように硬くて丈夫であることから「石亀」と名付けられました。表面はザラザラしていて、光沢が少なく、自然に溶け込むカモフラージュ性能も高いです。
泳ぎが得意、だけど陸も好き
水辺の生活が中心ですが、甲羅干しや産卵などのために陸にも頻繁に上がります。水と陸の両方で生きられる万能型カメです。
性格はシャイで慎重
臆病で用心深い性格。物音や人の気配を察知すると、すぐに水中に逃げて身を隠します。野生ではこの慎重さが生き残る力につながっています。
甲羅にも感覚あり
実は甲羅にも神経が通っていて、触られると感触があります。撫でられてリラックスする個体もいれば、嫌がる子もいるなど反応はさまざま。
かつては“縁起物”として飼われていた
江戸時代には「長寿の象徴」とされ、庭や池で飼われることも多かったそう。今でも一部の地域では、守り神や幸運のシンボルとして親しまれています。
他種との交雑問題
外来種のアカミミガメやクサガメとの交雑により、純血のニホンイシガメが減少しています。遺伝子的な純粋性を保つために、保護活動や繁殖管理が全国で行われています。
甲羅干しは“殺菌と消化”のため
日光浴はリラックスだけでなく、体温調節や病原菌の抑制、カルシウム吸収(ビタミンD生成)にも重要。
気持ちよさそうに日向ぼっこする姿は、見ていて癒されます。
実は泳ぎが上手!
水辺で暮らす半水棲のカメで、泳ぎもお手のもの。
ただし長く水に浸かり続けることはせず、陸での甲羅干し(バスキング)も大切にしています。
性格はシャイで慎重
とても用心深く、物音や気配を感じるとすぐに水に逃げ込みます。
ペットとして飼育すると慣れてくれることもありますが、基本的には「無理強いNG」な繊細さんです。
幼体と成体で模様が変化!
子ガメのときは黒っぽく、成長とともに背甲が黄褐色やオリーブ色に変化。
ストライプのような模様が入る個体も多く、それぞれ違った個性があります。
じつは“雑食性”!
昆虫、水生植物、小魚、水草、時には果物や野菜も口にします。
ペットとしてはカメ用の人工飼料もよく食べるため、飼いやすさの面でも人気があります。
まとめ
ニホンイシガメは、日本の自然と文化に深く根付いた、日本固有の穏やかなカメ。昔ながらの田園風景と共に静かに生きてきた彼らは、今や貴重な存在として見守られるべき存在です。
そのおっとりとした生き方、慎ましくもたくましい生態は、どこか日本人の心に重なる部分があるのかもしれません。
のんびり生きて、でも芯はしっかり。そんなニホンイシガメの魅力を、これからもずっと伝えていきたいですね🐢🌿