【魚類】近所にいる!クロダイについて

※画像引用しています

こんにちは。
うちの近所、川なのにボラとチヌがめちゃくちゃいます。
綺麗な海のチヌはおいしいんですけど、川のもおししいのかしらん。

身近なやつ!クロダイ(チヌ)の生態とトリビア🐟

目次

クロダイの基本情報

  • 学名Acanthopagrus schlegelii
  • 分類:条鰭綱 スズキ目 タイ科
  • 生息地:日本全国の沿岸、内湾、汽水域、河口、時に淡水域まで
  • 寿命:10〜20年(大型個体は30年以上の例も)
  • 体長:30〜50cm(最大で70cmを超えることも)
  • 特徴:体は黒みがかった銀色、口元が発達、強靭な歯とあごを持つ

クロダイの生態

タイ科の中でも“最も身近なタイ”

クロダイはその名の通り“黒いタイ”で、磯・港湾・防波堤などに広く分布する非常にポピュラーな魚です。
成魚は沿岸部の岩場や防波堤周辺に生息しますが、意外と臆病で繊細な一面も。
釣り人からは「チヌ」の愛称で親しまれています。

💡「どこにでもいるけど、釣るのは難しい名ファイター」

川にもあらわれる!驚きの適応力

クロダイは汽水域(海水と淡水が混ざる場所)を好み、川にも入り込む魚として知られています。
特に夏から秋にかけては、東京湾や瀬戸内海周辺の河口や都市河川でも目撃されることがあり、
中には完全な淡水域まで遡上している個体も確認されています。

💡「海の魚と思いきや、川にもけっこう来てます」

雑食でなんでも食べる“雑食王”

貝類、カニ、ゴカイ、小魚、海藻まで、ほぼなんでも食べる雑食性
特に特徴的なのは、硬い貝殻やカニの甲羅をバリバリ砕く強靭な歯とあごを持っていること。
口元は分厚く、頑丈で、噛まれるとかなり痛いです⚠️

💡「なんでもモグモグ、歯はめっちゃ強い」

警戒心は超一流!釣りは高難度

クロダイは非常に賢く、警戒心が強い魚です。
針や仕掛けをしっかり見抜く力があり、潮の流れや水質の変化にも敏感。
そのため、釣るには高度なテクニックや忍耐が必要とされ、“釣りの登竜門”や“知能戦の相手”と呼ばれています。

💡「ちょっと神経質、でも釣れたら超うれしい!」

クロダイのトリビア

1. 実は「出世魚」ではない

スズキやブリのように名前が変わる出世魚と勘違いされやすいですが、
クロダイは成長してもずっと“クロダイ”のまま。
ただし、地域によっては幼魚を「チンチン」「カイズ」などと呼び分けることがあります。

💡「出世魚っぽいけど、実はそうじゃない」

2. 春は“乗っ込み”の季節!

産卵前の春には、クロダイが浅場へ集まり活発になる「乗っ込み」と呼ばれる現象が起きます。
この時期は釣果が増えるチャンスでもあり、多くの釣り人が狙いを定めます。
ただし、魚体は痩せやすく、リリース派も多いです。

💡「春は釣れるけど、ちょっと痩せてるかも?」

3. 釣り人の“修行魚”として愛される

警戒心、知能、潮読み…釣りの技術がまるごと試されるクロダイは、
初心者からベテランまでを夢中にさせるターゲットです。
ウキフカセ釣りやヘチ釣り、落とし込みなど、釣法も多彩。

💡「釣りの総合力を試してくるボスキャラ的存在」

4. 河川や運河でも狙える“身近な高級魚”

都市部の運河や中規模の河川にも入り込むため、釣りの舞台は意外と身近。
また、食用としても人気があり、刺身、塩焼き、カルパッチョなどにして美味しい白身魚です。

💡「近くの川にもいる、意外と高級なご近所さん」

まとめ

クロダイは、釣り人から愛される“黒くて強いタイ”であり、
賢さ、パワー、美味しさを兼ね備えた万能型の魚です。

海だけでなく川にも入り込むその適応力は驚きで、
都市部でも“釣り人の修行相手”として活躍中。

知れば知るほど、そして釣れば釣るほど、クロダイの魅力にハマっていくことでしょう。

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