【緊急】子猫を見つけてしまったら

こんにちは。
非常に悲しいことですが、一部SNSで子猫を拾うのが流行っています。
それで助かる命があるのは喜ばしいのですが、何の知識もなくコメントやいいねが欲しいだけの方もいらっしゃいます。
今回そのような方を見かけました。
わたしも色々アドバイスをコメントしたのですがきちんと世話する気はないのか「そうなんですか」程度の返信しか来ず…。

今回子猫をを保護した場合の対応について簡単に書いていきます。

🐾 子猫を見つけたときの保護の仕方(完全ガイド)🐾

―― 慌てず・焦らず・命を守る第一歩を


目次

ステップ①:その子猫、本当に「ひとりぼっち」?

子猫を見かけたら、まずその場から動かさずに様子を観察しましょう。
すぐに連れて帰ってしまうと、実は親猫が近くにいたケースで、母猫と子猫が離れ離れになってしまうことも。

観察ポイント:

  • 子猫は静かにしているか、鳴き続けているか
  • 体に傷はないか、ぐったりしていないか
  • 近くに母猫や兄弟猫はいないか
  • 車道の近く・天候が悪いなど「危険な場所」にいるか

いないように見えて母猫は遠くから見ていたりします。できれば少し離れた場所から様子を見てあげて下さい。

💡目安:1〜2時間ほど離れて様子を見るのが理想です。(天候や状況によって短縮して判断してください)


ステップ②:緊急性がある場合はすぐに保護!

以下のような状態なら、迷わず保護が必要です

緊急保護が必要なケース:

  • 子猫がびしょ濡れ、震えている、明らかに衰弱している
  • 鳴き続けている(空腹・不安のサイン)
  • 交通量の多い場所や危険な場所にいる
  • 親猫の姿がまったく見えない(特に数時間経っても変化なし)
  • 怪我をしている

保護時に用意したいもの:

  • タオル(体温保持用)
  • 段ボール or キャリーケース
  • ペットシーツや新聞紙(下敷きに)
  • カイロorお湯を入れたペットボトル(ただしタオルで包んで直接あてないように)
  • 手袋(子猫は汚れている場合もあるため念のため)

💡手はできるだけ清潔に。素手が心配な場合は薄手の手袋でもOKです。


ステップ③:子猫の月齢を判断しよう(だいたいでOK)

子猫の状態によって、今すぐ必要な対応が変わってきます。

月齢特徴対応ポイント
生後0〜2週目が閉じている・耳が寝ている母乳またはミルク、体温管理最優先
生後2〜4週目が開きはじめ、歩き出す哺乳継続、排泄の補助も必要
生後4〜8週よちよち歩き・乳歯が生えるミルク卒業期、離乳食スタート
それ以上自力でしっかり歩ける市販のキャットフード(子猫用)でOK

💡体温調節が苦手な子猫には、必ず「ぬくもり」を与えてください!


ステップ④:獣医に行くまでにできる応急対応

ミルクの代用?

  • 牛乳はNG!(下痢や体調不良の原因になります)
  • 市販の猫用ミルクがあればベスト。最近はスーパーにもあります。なければ動物病院へ早めに相談を。

体温保持が命を救う

  • 子猫は体温が下がるとすぐに命に関わります。
  • タオルでくるみ、カイロやペットボトル湯たんぽを添えるなど工夫を。

排泄の補助が必要な場合も

  • 特に生後3週間未満の子猫は、自力で排尿・排便できません。
  • 濡らしたコットンやティッシュでお尻をやさしく刺激して排泄を促します。

💡食事よりもまず“保温”が最優先!冷えた状態ではミルクも飲みません。


ステップ⑤:動物病院または保護団体に連絡

できる限り早く獣医師の診察を受けましょう。

  • ノミ・ダニ・寄生虫の確認
  • 栄養状態、脱水、感染症の有無
  • 将来的なワクチンや避妊・去勢についても相談を

相談先の例:

  • 地元の動物病院(事前に電話推奨)
  • 保護猫団体・地域ボランティア
  • 保健所や自治体の動物担当窓口

💡「自分では飼えないかもしれない…」という方も、まずは命をつなぐことが第一です。その後の譲渡先探しは協力してくれる団体も多数あります。


まとめ

子猫の保護は、とても尊い行動です。
けれど、“かわいい”だけでは命は守れません。必要なのは、正しい知識と落ち着いた行動です。

  • 「まず見守る」「状況判断する」
  • 「体温を守る」「ミルクをあげる」「早めに病院へ」
  • 「ひとりで抱え込まず、支援も頼る」

これらを意識することで、救える命が確実に増えます。
SNSはもちろん心強いですが、必ず専門家へ相談しましょう。
どうせ動物病院に行かねばならぬのですから、早め早めに!

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