こんにちは。長くなるので分けました。
今回の記事は子猫のミルクやりと排せつについて書いています。
🐾 子猫への授乳と排せつケアの完全ガイド 🐾
―― 命をつなぐ24時間体制!「ミルク」と「うんち」の正しい世話の仕方
目次
まず確認:その子猫の月齢はどれくらい?
見た目の特徴 | 目安の月齢 | 注意すべきこと |
---|---|---|
目が閉じている、耳が寝ている | 生後0〜7日 | 完全な人工保育が必要 |
目がうっすら開いてくる | 生後7〜14日 | ミルク回数は多めに |
目が開き、動きが出る | 生後2〜3週 | 排せつ補助も継続 |
乳歯が生え始める | 生後3〜4週 | 離乳期の始まり。ミルク卒業へ準備 |
💡「目が開いているから生後1か月」と思いがちですが、実際は2週齢程度のことも多いです。体重・反応・行動の様子でざっくり判断を。
授乳の基本:回数・間隔・ミルクの量
子猫に与えるのは必ず「猫用ミルク(粉ミルクや液体)」で、牛乳や人間用ミルクはNGです!
お腹を壊して命を落とす危険性があります。絶対にやめてください。
以下は子猫の目安になります。
月齢別のミルクスケジュール
月齢 | 回数 | 間隔 | 1回あたりの目安量 |
---|---|---|---|
生後0〜1週 | 8回/日 | 2〜3時間ごと | 2〜4ml |
生後1〜2週 | 6〜7回/日 | 3時間ごと | 4〜8ml |
生後2〜3週 | 5〜6回/日 | 3〜4時間ごと | 8〜12ml |
生後3〜4週 | 4〜5回/日 | 4〜5時間ごと | 10〜15ml |
生後4週以降 | 3〜4回/日 | 6時間ごと | 離乳食+ミルク併用へ |
💡1日の総量は「体重の20〜25%」が目安です(例:300gの子猫 → 1日60〜75ml程度)。
授乳のポイント
- ミルクの温度は約38〜40℃(人肌より少し温かい程度)
- 体を横向きかうつ伏せで支える(仰向けは誤嚥の危険あり)
- 哺乳瓶、注射器型スポイトなど使いやすい道具で
- 飲まないときは「体が冷えている」可能性大!まず保温を!
哺乳瓶に似たもの等で代用するのはやめてください。
ボールの空気入れとか使おうとしてる方を見かけましたが危険です。
💡飲み終わった後はゲップを出させてあげましょう。赤ちゃんを縦抱きにして、背中をやさしくトントンします。
排せつのさせ方(生後3週齢まで必須ケア)
子猫は自力でおしっこ・うんちができません。
本来は母猫にお尻を舐めてもらい排せつします。
保護した子猫の場合は母猫の代わりに、人間が“舌の代役”として刺激してあげる必要があります。
排せつ補助のタイミング
- 授乳の前 or 後に、1日6〜8回程度
- ミルクをあげるたびにルーティン化すると◎
やり方(基本ステップ)
- ぬるま湯で湿らせたコットンやティッシュ、ガーゼを用意
- 子猫のお尻(肛門)と陰部を、やさしくトントン/くるくる刺激
- おしっこが出てきたらOK(数秒〜30秒くらいで出ます)
- うんちは1日に1回〜数日に1回でもOK。硬さや色もチェック。
💡出ないときは:保温が足りない、脱水気味、体調不良の可能性があります。
💡色の目安:ミルク期はやや黄みがかった柔らかいうんちが正常です。
⚠️ よくあるトラブルと対処法
トラブル | 原因と対策 |
---|---|
ミルクを飲まない | 低体温が最も多い原因!温めてから再チャレンジを |
哺乳中にむせる/鼻から出る | 早く飲みすぎ、仰向けすぎ、ミルクが熱すぎ/冷たすぎの可能性あり |
おしっこが出ない | 刺激不足、脱水、便秘ぎみ。刺激の仕方を変える/病院へ |
うんちがゆるい/下痢 | ミルクの濃度が濃すぎ/冷え/感染症など。様子を見て動物病院へ |
まとめ
子猫の人工保育は、まさに「24時間の小さな命との向き合い」です。
しかし、慣れてくるとその命の温もりと反応に、驚くほどの喜びと感動を感じるはずです。
- 授乳は体温チェックとセットで
- 排せつケアは“愛のコミュニケーション”だと思って
- トラブルが起きたら、“無理しない・1人で悩まない”で相談を!
もし「正しく育てられているか不安…」と感じたら、遠慮なく動物病院や保護団体に頼ってください。
SNSじゃなくて病院や施設へ。