【その他】海のパイナップル/ホヤについて

※画像引用しています

こんにちは。
昔、疲れた時はホヤの画像を見る癖がありました。
なんか心が変なテンションになるんですよ。

🐾 ホヤの生態とトリビア 🐾

―― 食べ物界のクセ者代表!でも実は“海のフィルター掃除屋”


目次

ホヤの基本情報

  • 学名Halocynthia roretzi(マボヤ/食用ホヤの一種)
  • 分類:脊索動物門 ホヤ綱 ホヤ目(なんと人間に近い進化系
  • 生息地:北海道〜東北〜関東などの沿岸、朝鮮半島、ロシア沿岸部など
  • 体長:10〜20cm程度(“丸い”というより“パイナップル型”)
  • 特徴:口と肛門が並んでいる、オレンジ色の皮膚、トゲトゲした見た目、内部はぷるぷる

💡「動物?植物?どっちなの?――正解は“原始的な脊索動物”です」


ホヤの性格(?)と生活

① じっと動かず“海水を吸って吐いて”暮らす

ホヤは海底や岩にくっついて、ひたすら水をろ過しながら生きています。

  • 口(入水孔)から海水を吸い込み、餌のプランクトンをキャッチして、肛門(出水孔)から排出。
  • まさに“海の生きる浄水器”。静かなる働き者。
  • なお、泳ぎません。逃げません。悟り系生物です。わたしも早くそうなりたい。

💡「己を動かさず、すべてを受け入れるスタイル」


② 触ると硬い。中は柔らかい。まさにツンデレ系

  • 見た目はゴツゴツのトゲ皮、でも中身はぷるぷるで繊細。
  • 鮮度が命。時間が経つとクセが爆発するので、“ホヤ通”は新鮮さと温度管理に命を懸けます。
  • 調理の際も、皮を丁寧にむいて中身だけを食べるのが基本。

💡「トゲの奥には、優しい塩味と磯の香り」


③ 植物っぽい見た目だけど、実は“ヒトに近い進化”を持つ

  • 驚くことに、ホヤは脊索(せきさく)という器官を持っている=人間と同じ“脊椎動物の祖先”に近い系統
  • 幼生のときはオタマジャクシのように泳ぎ、脊索を持つが、大人になると“固着生活”に切り替えます。かわいい!
  • つまり、「成長して動かなくなった元・脊椎系」という、なかなか哲学的な生き方です。人間もずっと座ってるとホヤになるのかな。

💡「動かなくなったけど、進化は止めてない」


ホヤのトリビア集

1. 日本三大珍味に数えられる“クセの極み”

  • ホヤは「ウニ・カラスミ・ホヤ」と並び称されることもある、食通向けの珍味
  • 味の構成は、塩味・苦味・酸味・甘味・旨味=“五味すべてがある”とされます。
  • 初見では「無理かも…」という人も多いですが、ハマると完全に中毒性あり。

2. “パイナップル”に似てるのは外見だけです

  • よく「海のパイナップル」と言われますが、甘くありません。
  • むしろクセがすごいです。
  • 間違えてデザート感覚で口に入れると、カルチャーショックが起こります。
  • もしかしてスポンジボブが住んでる「海のパイナップル」はホヤなのか?と思い調べましたが、ホヤじゃないそうです。

3. 宮城県は“ホヤ王国”だった!

  • 日本国内でのホヤの水揚げ量No.1は宮城県。特に石巻・気仙沼などで盛ん。
  • 地元では刺身・酢の物・塩辛・ホヤごはんなど、料理のバリエーションも豊富。
  • ちなみに、地元民は「うまいホヤしか食べない」「東京のホヤは信用しない」傾向あり。

4. 海にとって“めちゃくちゃエコ”な生き物です

  • ホヤは1日に数十リットルの海水をろ過。
  • 汚れを取り、プランクトンのバランスを整えるなど、海の環境浄化係としての評価が高い
  • 食べて美味しく、海をきれいにしてくれて、動かない。……完璧です。見習いたい。

5. 世界には“光るホヤ”や“猛毒ホヤ”もいる

  • 日本で食べられるのは「マボヤ」や「アカボヤ」ですが、世界には発光ホヤや、毒を持つホヤも存在。
  • フィリピンの一部では、ホヤから抗がん成分を抽出する研究も進行中。いよいよやばい。
  • つまり、ホヤには見た目以上の“謎と可能性”が詰まっているのです。

まとめ

ホヤは、海の底で静かに暮らしながら、

  • 水をろ過し
  • 味はクセ強め
  • 進化的には人間の先輩で
  • 見た目はトゲトゲ
    という、“静かなる海の革命児”です。

パッと見ではただの奇妙な生き物。
でもその内面は驚くほど複雑で、深く、哲学的。
――もはや“海のパンク詩人”と呼んでもいいかもしれません。

ちなみにわたしはまだ食べたことはないです。鉄臭い?らしいですね・・・・
そして人間に近い生き物・・・ふむ・・・

目次