【魚類】知らぬうちに食べてる!パンガシウス

※画像引用しています

こんにちは。
昨日は150円の切り身魚を買いました。美味しかった~。
みなさんこういう安い切り身って正体がなんなのか気になったことあるのでは?
開店寿司屋のマグロは実はアカマンボウ的な・・・。

「白身魚」として売られているものの正体は、だいたいこんな感じになります↓

名称実は…代表料理例
白トロパンガシウス寿司ネタ、フライ
白身フライホキ、パンガシウス、スケトウダラ弁当・総菜
フィッシュバーガーの中身ホキ or スケトウダラファストフード
グラタン・ドリア系の魚メルルーサ or スケトウダラ冷凍食品

今回は人気急上昇中のパンガシウスについて書いていきますね~

🐾 パンガシウスの生態とトリビア 🐾

―― 川の王者、食卓の白身、正体は“ナマズ界のフィレ職人”


目次

パンガシウスの基本情報

  • 学名Pangasianodon hypophthalmus(トラパンガシウス/チャオプラヤー・パンガシウスなど)
  • 分類:条鰭綱 ナマズ目 パンガシウス科
  • 原産地:メコン川・チャオプラヤー川流域(東南アジア全域)
  • 体長:最大130cmにもなるが、市場に出回るのは30〜50cm程度の若魚
  • 体重:大型個体は20kg超え。養殖ものは比較的スリム
  • 特徴:ツルッとしたナマズ型ボディ、ヒゲあり、骨少なめで白身がしっとり柔らか

💡「名前はオシャレ、でも正体は“巨大な食用ナマズ”です」
  しかしながら異常に食べやすい生態してません?骨無し切り身にしやすいですよね。


パンガシウスの性格と生態(※ナマズとして)

① 穏やかで協調性ありな“群れ行動派”

  • パンガシウスは基本おとなしく温厚な性格で、同種・他種との混泳も比較的スムーズ。
  • 広い川を自由に泳ぎまわり、低層〜中層でのんびりと暮らすタイプ。
  • 餌は雑食性で、水草・小エビ・プランクトン・ペレット系など何でも食べます。

💡「ナマズ界の“気配り上手”」


② 人工養殖で“エリート白身魚”へ進化

  • 養殖が盛んなのはベトナムのメコンデルタ地帯
  • 適応力が高く、安価かつ安定して生産可能、加工しやすい…ということで、
    “白身魚界のコスパ王”として世界的に大人気です。
  • 主に「白身魚フライ」「ムニエル」「寿司ネタ(白トロ風)」などに加工。

💡「育ちも性格もいい、まさに“出世魚”ならぬ“出世ナマズ”」


③ 実は観賞魚としても人気あり

  • “パンガシウス・シャーク”の名でアクアリウム界にも進出中。
  • メタリックな体色でシュッと泳ぐ姿が「淡水のサメっぽい!」と人気を博すが……
  • 最終的に巨大化して水槽の主になります。ご注意を。いつか飼いたいけどわたしが食われるかもしらん。

💡「かわいい顔して、後半タンクの主」


パンガシウスのトリビア集

1. 「バサ」と「パンガシウス」は同じ魚?

  • はい、「バサ(Basa)」はパンガシウスの流通名のひとつです。
  • 特に欧米では「Basa fish」「Swai fish」「Vietnamese catfish」など複数の呼び名で販売。
  • パンガシウスという名前は、あくまで属名(Pangasius)に由来。

2. 似てるけど別物!「プレコ」や「レッドテール」とは違います

  • ナマズ仲間ではあるものの、パンガシウスは体型・食性・性格すべてが穏やか路線
  • プレコのようにコケ掃除もしないし、レッドテールのような凶暴性もありません。

3. 回転寿司での“白トロ”ネームはちょっと誤解あり?

  • 日本の一部の回転寿司店では「白トロ」や「白マグロ」的な名前で提供されていますが、
    本来マグロとはまったく無関係です。マグロはなんか色んなものに名前が化けてる・・・?
  • あくまで「脂のノリが似てる=そう呼んじゃった」だけ。品質的には優良です。

💡「名前に惑わされず、“中身で勝負”タイプ」


4. 実は“フランス料理界”でも重宝されてます

  • 淡泊でクセがなく、ふんわり仕上がるパンガシウスは、ソースとの相性抜群!
  • コスト的にも安定していて、学校給食・ホテルビュッフェ・病院食などの“隠れた主力選手”

5. 環境問題の議論にも登場

  • 一部では「過密養殖による水質汚染」「抗生物質使用」などの懸念も指摘されており、
    国際認証(ASCなど)を取得した安全なパンガシウス製品が選ばれるようになっています。

💡「“安さ”の裏に、持続可能性を求める時代」


まとめ

パンガシウスは、

  • ナマズの仲間なのに
  • 白身魚として世界で人気を博し
  • 養殖業界ではスター選手
  • 名前はちょっとややこしいけど、
  • 食べてみれば納得のしっとり美味!

という、“水中界の実力派シンデレラ”です。

クセがなく、骨が少なく、脂がのってる。
まさにお財布にも胃袋にもやさしい、現代の万能フィッシュ。

今後、スーパーで白身魚を見かけたら「君はパンガシウスかい?」とかっこよく心の中で呟いてみて下さい。
(※ついでに“白トロ=パンガシウス説”も教えてあげると、話のネタにもなります!)

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