【軟体動物】ねこみみ!ミミイカについて

※画像引用しています

🐾 ミミイカの生態とトリビア 🐾

―― ちっちゃくて、丸くて、くるくる泳ぐ“深海のミニUFO”


目次

ミミイカの基本情報

  • 和名:ミミイカ
  • 学名Euprymna morsei
  • 分類:軟体動物門 頭足綱 コウイカ目 ミミイカ科
  • 体長:最大でも3〜4cm程度(ちっさ!)
  • 分布:日本近海(東京湾〜九州沿岸)や東アジアの沿岸部
  • 生息地:水深20〜200mの砂泥地。深海というより“ちょい深”
  • 特徴:ぷっくり丸い体に、パタパタ動く「耳」状のヒレがチャームポイント

💡「手のひらサイズの海のポヨポヨくん」


ミミイカの性格と生態(性格……あるのか?)

① 「ミミ」はホントに耳? → 実は“ヒレ”です!

  • ミミイカの名前の由来は、頭部左右についた“ヒレ”が耳のように見えるから
  • しかもこのヒレ、泳ぐときにパタパタと羽ばたくように動くので、本当に耳っぽくてキュートです。
  • 残念ながら聴覚器官ではなく、移動の補助に使う推進ヒレでございます。

💡「見た目はネコ耳、中身はスクリュー」


② 夜行性&砂にもぐる名人

  • ミミイカは夜行性で、昼間は砂に体をうずめてじーっと潜んでいます
  • 夜になると活発に泳ぎ始め、エビや小魚などを食べる“ちょいワイルドな肉食系”。
  • ちょこんと出した目だけを残して潜っている姿は、もはや海底のスパイ

③ 光る!しかも腹が!

  • 腹部には発光器(バイオルミネセンス器官)を持っており、
     夜の海中で
    自分の影を消す“カウンターイルミネーション”を行います。
  • 上から見る捕食者に対して、「俺なんていませんけど?」と全力でステルス。

💡「深海の“光る迷彩マスター”」


猫の“イカ耳”との違いは?

猫の「イカ耳」とは?

  • 猫が怒ったり警戒したときに、耳がピタッと後ろに倒れる現象
  • イカのヒレっぽく見えることから、“イカ耳”と呼ばれています。
  • 感情がモロに出る猫のサインで、飼い主はこれを見ると「あっ、やばい」と察するアレです。

ミミイカの「耳」は構造そのもの

  • 一方、ミミイカの「耳」は常設の身体構造であり、感情で変わるものではありません。
  • ピン!と出たまま、常にパタパタ泳いでいます。
  • 猫のイカ耳=表情、ミミイカの“耳”=物理パーツという点が最大の違いです。

💡「猫のイカ耳は“気分”、ミミイカのミミは“装備”」


ミミイカのトリビア集


1. 実は“食用”でもある!?

  • 地域によっては、漁で混獲されたミミイカが佃煮や塩辛の素材になることも。
  • ただし極小サイズなため、大量に集めるのは至難の業。「知る人ぞ知る珍味」です。
  • たまにしらすのパックに入っています!当たり付き!

2. 観賞用としても人気急上昇中!

  • 飼育も可能で、ミニ水槽におさまる“深海かわいい枠”としてSNSなどでも話題。
  • ただし、海水・温度管理・餌(活きた甲殻類など)などの手間はなかなかのハードモードです。

🐾3. 子育ては“ささっと”派

  • ミミイカは一度の産卵で十数個の卵を産み、海底の物陰などにしっかりくっつけて放置します。
  • 子育てというより「置き土産スタイル」。生まれた子どもは自力で生き残るガッツ型

🐾4. 意外と“仲間”がたくさんいる

  • 実はミミイカ科には数十種の仲間が存在し、なかにはもっと派手でポヨポヨしてる種も。
  • 世界中の浅海〜中深海に分布し、「この海のどこかに、耳のあるイカがいる」というロマンが広がります。

🐾 まとめ

ミミイカは――
ちっちゃい、丸い、パタパタ動く、そして光るという、深海の「小さなUFO」のような存在です。

  • 名前はかわいいけど意外と肉食
  • 耳は可動式じゃないけど、めっちゃ機能的
  • 猫のイカ耳とは見た目以外、まったくの別物

なのにどこか共通するのは、
どちらも「可愛さとちょっとした警戒心が同居する不思議な魅力」かもしれませんね。

ミミイカとイカ耳猫、
あなたはどっち派ですか?🦑

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