【魚類】突っ込みどころが多い/イレズミコンニャクアジについて

※画像引用しています(イレズミコンニャクアジ | みんなの博物館)
今回ちょっとお出かけせなあかんのでちょっと短め!

🐾 イレズミコンニャクアジの生態とトリビア 🐾

―― 深海に潜む“謎多き柔らかボディ”の持ち主


目次

イレズミコンニャクアジの基本情報

  • 和名:イレズミコンニャクアジ(黥蒟蒻鯵)
  • 学名Icosteus aenigmaticus
  • 分類:スズキ目 イレズミコンニャクアジ科(世界で1属1種のみ)
  • 英名:Ragfish(衝撃の「ぼろきれ魚」)
  • 分布:北太平洋全域(日本近海、カムチャツカ半島、カリフォルニア沿岸など)
  • 生息域:水深200〜1000mの深海。若魚は沿岸の表層にも出現
  • 体長:最大約2m。成魚と若魚で体型や模様が大きく異なる
  • 体の特徴:鱗がなく、筋肉や骨格が非常に柔らかい。まさに“コンニャク”のような触感

💡「名前の由来は、若魚の体にある紫色の斑紋が“入れ墨”のように見え、体が“コンニャク”のように柔らかいことから」


イレズミコンニャクアジの生態と特徴

① 成長とともに大変身!

  • 若魚は黄褐色の体に紫色の斑紋があり、腹鰭も存在します。
  • 成長すると体色は一様な褐色となり、腹鰭は消失します。体型も細長く変化し、まるで別の魚のようです。

謎に満ちすぎている存在・・・

② 柔らかすぎる体

  • 骨格は軟骨性で、筋肉も非常に柔らかく、鱗もありません。
  • そのため、網にかかると体がぐにゃりと曲がり、扱いが難しい魚として知られています。

③ 深海での生活

  • 成魚は水深1000mほどの深海に生息し、若魚は沿岸の表層にも現れることがあります。
  • 鰾(浮き袋)を持たないため、浮力の調整は体の柔らかさで行っていると考えられています。

イレズミコンニャクアジのトリビア集

1. 名前に“アジ”とあるが…

  • 名前に「アジ」とありますが、アジ科の魚ではありません。
  • 骨格がアジに似ていることからこの名前が付けられました。

2. 極めて珍しい魚

  • 日本では非常に稀にしか見られず、標本も少ないため、研究が進んでいない部分が多いです。
  • 一生のうちに出会えるかどうかも分からない、まさに“幻の魚”です。

🐾3. 英名は“ぼろきれ魚”

  • 英名の「Ragfish」は、その柔らかくてだらしない体から“ぼろきれ”を連想させることに由来しています。

まとめ

イレズミコンニャクアジは、

  • 深海にひっそりと生息する、世界で唯一のイレズミコンニャクアジ科の魚
  • 成長とともに大きく姿を変える、変幻自在の魚
  • 柔らかすぎる体を持ち、扱いが難しい“幻の魚”

という、謎と魅力に満ちた存在です。
もしも市場や水族館でこの魚を見かけたら、それは非常に貴重な機会です!
わたしはまだ見たことないんですよねえ・・・

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