こんにちは!両生類に全く触れてなかったなぁと反省…。身近にいるようで実は変わった生態を持つヒキガエル+αを紹介します。
※画像お借りしています!!
ヒキガエル(Bufo bufo)とは?
学名:Bufo bufo(ヨーロッパヒキガエル)
分類:両生類 – ヒキガエル科(Bufonidae)
生息地:ヨーロッパ、アジア、北アフリカ、日本(ニホンヒキガエル Bufo japonicus など)
ヒキガエルの生態
- ずんぐりした体とゴツゴツした皮膚
- ヒキガエルは、一般的なカエルと違い、太くて短い脚とゴツゴツした皮膚を持っています。
- この硬い皮膚のおかげで、乾燥にも強く、他のカエルよりも長く陸上で生活できます。
- ジャンプが苦手!?
- 普通のカエルは高くジャンプして移動しますが、ヒキガエルはジャンプが苦手。
- その代わりに、のそのそと歩くような動きで移動します。
- 毒を持つ「耳腺」
- ヒキガエルは目の後ろにある「耳腺(じせん)」から毒を出します。
- この毒(ブフォトキシン)は、外敵に対する防御のためで、犬や猫が口にすると中毒症状を引き起こすことも。
- 冬眠と夏眠をする!?
- ヒキガエルは寒い冬には土の中で冬眠しますが、気温が高すぎる場合は夏眠することもあります。
- 乾燥や高温を避けるために地中や石の下に潜り、じっと過ごすことが特徴です。
ヒキガエルのトリビア
- 目を押し込んで食べる!?
- ヒキガエルはエサを食べる時に、目をグッとへこませて喉に押し込みます。
- これはエサを丸飲みするための仕組みで、カエル特有のユニークな動作のひとつです。
- 「ミイラ化」しても復活する!?
- 極端に乾燥した環境では、ヒキガエルの体がしぼんでミイラのようにカラカラになることも。
- しかし、再び水を得ると元通りに復活し、活動を再開する驚異の生命力を持っています。
- 「死んだふり」の達人
- ヒキガエルは敵に襲われると、死んだふりをして動かなくなることがある。
- これは敵に「食べてもおいしくなさそう」と思わせるための防御手段。
- 世界中で「魔法の動物」とされてきた
- ヒキガエルはヨーロッパやアジアの伝承で、魔女や魔法使いの使い魔とされることが多い。
- これは、ヒキガエルの毒が「魔法の薬」として考えられていたことに由来します。
・・・ついでに変わったヒキガエル科のものでスルカータヒキガエルも紹介します!!
スルカータヒキガエル(ミイラになるカエル)
学名:Scaphiophryne gottlebei
生息地:マダガスカルの乾燥地帯や森林
スルカータヒキガエルの生態
- 驚異の「ミイラ化」能力
- スルカータヒキガエルは、乾燥すると体内の水分を極限まで減らし、ミイラのような状態になります。
- これは「乾燥休眠(エスティベーション)」と呼ばれる生存戦略で、雨が降るまで数年間もこの状態で生き延びることができます。
- 雨が降ると「復活」するカエル
- 乾燥時期にはミイラのように縮こまっていますが、雨が降ると一気に水を吸収して復活します。
- 数時間以内に通常の活動ができる状態に戻るため、「不死のカエル」とも呼ばれることも。
- 「スコップ足」で地面に潜る
- 後ろ足には硬い突起があり、これを使って地面に素早く潜ることができます。これはツチガエルと同じですね!
- これにより、暑さや乾燥をしのぎ、敵からも身を守ることができます。
- 短期間で繁殖を終えるスピード婚
- 乾燥した期間を乗り越えて復活すると、すぐに繁殖活動を開始。
- 限られた雨季の間に、短期間で卵を産み、オタマジャクシが急速に成長する。
スルカータヒキガエルのトリビア
- まるで「フェニックス」!?
- 干ばつの中でミイラのように生き延び、雨が降ると復活することから、「カエル界のフェニックス」と呼ばれることもあります。
- 皮膚が水を吸収する「スポンジボディ」
- スルカータヒキガエルは、皮膚全体で水を吸収する能力を持っており、水に浸かると一気に膨らみます。
- まるでスポンジのように水を吸収して、短時間で復活する姿は驚異的!
- 「砂漠の忍者」!?
- 乾燥した土地では、昼間は完全に地中に隠れ、夜になってからこっそり地上に出てエサを探す。
- このため、現地の人々から「砂漠の忍者」とも呼ばれることがあります。
- 最大5年以上も眠り続ける!?
- 干ばつが長引くと、5年以上も地中で眠り続けることもあります。
- それでも雨が降れば復活するという、驚異の生命力を持つカエル。
いかがでしたでしょうか?今回たっぷりとカエルの魅力をお届けしました!