【両生類】意外とすごい!ヒキガエルについて

こんにちは!両生類に全く触れてなかったなぁと反省…。身近にいるようで実は変わった生態を持つヒキガエル+αを紹介します。

※画像お借りしています!!


ヒキガエル(Bufo bufo)とは?

学名Bufo bufo(ヨーロッパヒキガエル)
分類:両生類 – ヒキガエル科(Bufonidae)
生息地:ヨーロッパ、アジア、北アフリカ、日本(ニホンヒキガエル Bufo japonicus など)

ヒキガエルの生態

  1. ずんぐりした体とゴツゴツした皮膚
    • ヒキガエルは、一般的なカエルと違い、太くて短い脚とゴツゴツした皮膚を持っています。
    • この硬い皮膚のおかげで、乾燥にも強く、他のカエルよりも長く陸上で生活できます。
  2. ジャンプが苦手!?
    • 普通のカエルは高くジャンプして移動しますが、ヒキガエルはジャンプが苦手
    • その代わりに、のそのそと歩くような動きで移動します。
  3. 毒を持つ「耳腺」
    • ヒキガエルは目の後ろにある「耳腺(じせん)」から毒を出します。
    • この毒(ブフォトキシン)は、外敵に対する防御のためで、犬や猫が口にすると中毒症状を引き起こすことも。
  4. 冬眠と夏眠をする!?
    • ヒキガエルは寒い冬には土の中で冬眠しますが、気温が高すぎる場合は夏眠することもあります。
    • 乾燥や高温を避けるために地中や石の下に潜り、じっと過ごすことが特徴です。

ヒキガエルのトリビア

  1. 目を押し込んで食べる!?
    • ヒキガエルはエサを食べる時に、目をグッとへこませて喉に押し込みます。
    • これはエサを丸飲みするための仕組みで、カエル特有のユニークな動作のひとつです。
  2. 「ミイラ化」しても復活する!?
    • 極端に乾燥した環境では、ヒキガエルの体がしぼんでミイラのようにカラカラになることも
    • しかし、再び水を得ると元通りに復活し、活動を再開する驚異の生命力を持っています。
  3. 「死んだふり」の達人
    • ヒキガエルは敵に襲われると、死んだふりをして動かなくなることがある
    • これは敵に「食べてもおいしくなさそう」と思わせるための防御手段。
  4. 世界中で「魔法の動物」とされてきた
    • ヒキガエルはヨーロッパやアジアの伝承で、魔女や魔法使いの使い魔とされることが多い。
    • これは、ヒキガエルの毒が「魔法の薬」として考えられていたことに由来します。

・・・ついでに変わったヒキガエル科のものでスルカータヒキガエルも紹介します!!


スルカータヒキガエル(ミイラになるカエル)

学名Scaphiophryne gottlebei
生息地:マダガスカルの乾燥地帯や森林

スルカータヒキガエルの生態

  1. 驚異の「ミイラ化」能力
    • スルカータヒキガエルは、乾燥すると体内の水分を極限まで減らし、ミイラのような状態になります。
    • これは「乾燥休眠(エスティベーション)」と呼ばれる生存戦略で、雨が降るまで数年間もこの状態で生き延びることができます。
  2. 雨が降ると「復活」するカエル
    • 乾燥時期にはミイラのように縮こまっていますが、雨が降ると一気に水を吸収して復活します。
    • 数時間以内に通常の活動ができる状態に戻るため、「不死のカエル」とも呼ばれることも。
  3. 「スコップ足」で地面に潜る
    • 後ろ足には硬い突起があり、これを使って地面に素早く潜ることができます。これはツチガエルと同じですね!
    • これにより、暑さや乾燥をしのぎ、敵からも身を守ることができます。
  4. 短期間で繁殖を終えるスピード婚
    • 乾燥した期間を乗り越えて復活すると、すぐに繁殖活動を開始。
    • 限られた雨季の間に、短期間で卵を産み、オタマジャクシが急速に成長する。

スルカータヒキガエルのトリビア

  1. まるで「フェニックス」!?
    • 干ばつの中でミイラのように生き延び、雨が降ると復活することから、「カエル界のフェニックス」と呼ばれることもあります。
  2. 皮膚が水を吸収する「スポンジボディ」
    • スルカータヒキガエルは、皮膚全体で水を吸収する能力を持っており、水に浸かると一気に膨らみます。
    • まるでスポンジのように水を吸収して、短時間で復活する姿は驚異的!
  3. 「砂漠の忍者」!?
    • 乾燥した土地では、昼間は完全に地中に隠れ、夜になってからこっそり地上に出てエサを探す。
    • このため、現地の人々から「砂漠の忍者」とも呼ばれることがあります。
  4. 最大5年以上も眠り続ける!?
    • 干ばつが長引くと、5年以上も地中で眠り続けることもあります。
    • それでも雨が降れば復活するという、驚異の生命力を持つカエル。

いかがでしたでしょうか?今回たっぷりとカエルの魅力をお届けしました!

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