【哺乳類】これまた似てる!アライグマについて

可愛いだけじゃない、外来モンスターアライグマの情報とトリビア

目次

はじめに:ラスカルがラスボス化?

あの「ラスカル」、小さい頃に観た人も多いのではないでしょうか。
木の実を洗ってるあの姿…とってもかわいい。
ところがどっこい、現実のアライグマは家具を破壊し、果物を盗み、屋根裏でパーティーを開く大迷惑マンとして今や全国デビュー中です。

日本に侵入してきた経緯も実にドラマチック。
アニメのブームで人気になり、ペットとして輸入 → 飼いきれずに逃がす → 野生化して暴れる、という流れ。
つまり、ラスカルは今や野に放たれた“元・アイドル(やさぐれ系)”というわけです。

基本情報:実は猫でも犬でもない

項目内容
学名Procyon lotor
英名Raccoon(ラクーン)
分類アライグマ科(ネコ目だけど猫ではない)
出身北アメリカ(カナダ〜中米)
サイズ体長40〜60cm+ふさふさの尾
特技手先が異様に器用
現在地日本全国にお邪魔中!

ちなみに分類上はネコ科ではありません。
でも行動はちょっと猫っぽい。だけど時々イヌっぽい。うーん、つまり「アライグマ科」という独自ジャンル。

どうして日本に?アライグマ上陸物語

1970年代、「あらいぐまラスカル」という超名作アニメが爆誕。
それを観た日本人、「かわいすぎる!!飼いたい!!」となり、北米からどんどん輸入されました。

でもね…
全然なつかない。
家具は壊す。
夜行性でうるさい。
なんか怖い。

…というわけで、「やっぱ山に放そ!」と逃す人が続出。
今なら完全アウトな行為ですが、当時は外来種に対する意識も薄く、気軽に“ラスカル解放”してしまったのです。

タヌキとの違い:あなたの見てるそれ、ラスカルかもよ?

山道でふと見かけるモフモフ生物。「あ、タヌキだ!」って言いがちですが、それ、もしかしたらアライグマかもしれません。

比較項目アライグマタヌキ
アイマスクみたいな模様なんとなく黒っぽい
シマシマでふさふさ単色でふさふさ
指が長くて物がつかめる犬っぽい足
動きスニーカー履いた忍者のそのそ、やや眠そう

実際に行政でも「間違えて通報」が多発しています。
「変な動物がゴミ漁ってる!」→「タヌキだな」→実はラスカル。現場は今日も大混乱です。

外来種としてのラスカルの本気

可愛い顔に騙されちゃいけません。

  • 鳥のヒナやカエルを捕まえて食べる(子猫が襲われることも、、)
  • 果物、野菜、農作物を荒らす
  • 屋根裏で子育て(=天井ドタドタ)

しかも、頭もいい。
ドアを開ける、鍵を回す、ゴミ箱のロック解除など、まるで脱獄犯。
これはもう“かわいい大犯罪者”。

さらにやっかいなのが感染症。
アライグマ回虫という寄生虫や、狂犬病ウイルスを持っていることもあり、「近づかない・触らない」が鉄則です。
ペットに感染すると本当に大変なのです・・・

それでも愛される理由:ラスカルのポジティブな面

「じゃあアライグマは悪いやつなの?」と聞かれたら、答えはYESでありNO

◎ モフモフのビジュアルパワー

見てくださいあの顔。
黒いマスク模様に丸い目、ぽってりしたボディ。
まるでぬいぐるみ。実際に動物園ではかなりの人気者です。特に子どもたちに大人気。

◎ 超高性能マニピュレーター

その前足の器用さといったらもう。鍵を開ける、物をつかむ、ひっくり返す、洗う(※ように見える)
…AI搭載ロボットもびっくりのマルチタスク対応っぷり。

◎ 環境適応力がハンパない

都会だろうが山だろうが、田んぼだろうが住宅街だろうが、とにかくどこでも生きていける生命力。
ゴミも食べる、カエルも食べる、なんなら虫もOK。生物界のサバイバリスト。

トリビア:ちょっとだけ自慢したくなる豆知識

  • 実は泳ぎが得意。ラスカルは水陸両用。
  • 洗ってるように見えるのは「これは何なのか理解するため」
  • 北海道でも冬を余裕で越す(寒さ耐性◎)
  • 夜行性で、人目につきにくいのもしたたかさの証

日本の現状:アライグマに囲まれた日常

現在、北海道〜九州まで広範囲に分布。
都市部でも住宅街でも出没しており、「夜中に屋根からドスドス音がする」=「もしかしてアライグマ」なんてケースも。
他にもハクビシンのパターンも最近増えてます。

行政では捕獲・駆除も行われていますが、繁殖力が高くて追いつかないのが現実。
自治体によっては「住民の協力」も要請しており、「見かけたら通報を」といった周知も行われています。

まとめ:ラスカルを甘く見ると家が壊れる

アライグマはただの「かわいいモフモフ」ではありません。知能と筋肉をあわせ持つ、ちょっと厄介で、でもどこか愛おしい存在です。

でも――「可愛いから飼ってみたい!」はNG。
「山に放せば自然に返るよね!」もNG。

その可愛さに惑わされず、「うちに来たらラスボス降臨」くらいの気持ちで対応しましょう。
彼らは、私たちが生み出した“ブーメラン型ペットブーム”の産物。その責任、しっかり学びながら笑って受け止めるしかありません。

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